戦争に関する或る講義

 戦争の勝敗に対して民衆のもつイメージには通常以下の3つがあります。

A: 勝つイメージしかない
B: 勝つイメージと負けるイメージをもつ
C: 負けるイメージしかない

 これら3つのタイプのうち、Bは常に最大数です。数の大小でいえば B > A > C が常に成り立つ。しかし、Bが常に最大数であることは戦争の抑止になりません。A > Cを満たせば戦争は起こるのです。

 A:B:C=3:6:1 が最も戦争の起こりやすい比率であると言われています。A:B:C=2:7:1 でも戦争は起こります。そして、戦争が実際に起きるとこの比率は3:6:1 に近づきます。Aが戦時に4を超える場合もありますが、それと実際の勝敗に相関関係はありません。A:B:C=1:8:1 では戦争は起こりませんが、Bが8以上になる比率は過去に出現していません。なお、平時にAが4を超えているような部族は太古に滅びたと考えられています。

 さて、現在の我が国の比率は、A:B:C=2.5:7:0.5です。よって、人間は遠からず戦争をすることになります。これが人間原理、すなわちバカの原理と呼ばれるものです。

©新貝直人