せんそうにかんするあるじゅぎょう

 イライラむらには、イライラしているひとばかりすんでいます。イライラしているので、まわりのむらにでむいてはらんぼうをします。そうでもしないと、じぶんたちどうしでけんかばかりしてむらがほろびてしまうからです。

 いっぽう、ニコニコむらには、ニコニコしているひとばかりすんでいます。ニコニコしているので、まわりのひとをたすけます。そうして、たがいにおぎなって、むらはたいていさかえるのですが、わるいひとがひとりまざると、みんなだまされてほろびてしまいます。

 さて、ニコニコむらのとなりにイライラむらがあるとどうなるでしょう。

 イライラむらはニコニコむらをこうげきしてほろぼします。となりがニコニコしていることに、イライラするからです。

 けれどそのあとで、イライラむらもほろびます。まわりのむらがなくなって、じぶんたちどうしでけんかをはじめるからです。

 こんなふうに、せかいのあちこちにイライラむらとニコニコむらができてはそれぞれさかえたりほろびたりをくりかえしているうちに、イライラとニコニコがまぜこぜになっているむらがいちばんさかえるようになりました。

 それがつまり、わたしたちのすむこのせかいです。

 へいわなときには、イライラとニコニコのわりあいがちょうどいいのです。せんそうになるときには、イライラがふえすぎているのです。

 いまはどうなんでしょうね。

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